【アミノ酸とは】
生命の起源はアミノ酸だと言われています。アミノ酸は私たちの生命そのものを生み出す重要な物質なのです。アミノ酸は人間の生命活動を支えるためにとても大切なはたらきを担っています。
私たちの身体の約20%はタンパク質といわれており、タンパク質はアミノ酸からできていますので体の約20%はアミノ酸から出来ていることになります。
自然界には数多くのアミノ酸が存在しますが、私たちの身体のタンパク質を構成するアミノ酸は全部で20種類あります。
これら20種類のアミノ酸は、体内で合成することができず食事からとる必要がある「必須アミノ酸」と、体内でほかのアミノ酸から合成できる「非必須アミノ酸」に分けられます。
したがって、日常的には「必須アミノ酸」の摂取が重要となってきます。
必須アミノ酸は( Essential amino acids )の頭文字をとってEAAと呼ばれています。
必須アミノ酸にはバリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、 スレオニン、 メチオニン、 ヒスチジン、 フェニルアラニン、 トリプトファンの9種類があります。
また、BCAAと呼ばれるアミノ酸は、必須アミノ酸のうちのロイシン・イソロイシン・バリンの3種類のアミノ酸だけを取り出したもので、分岐鎖アミノ酸(Branched
Chain Amino Acids)と呼ばれています。
BCAAはこの頭文字をとって名付けられたものです。
BCAAは筋タンパク質中の必須アミノ酸の約35%を占めているので、激しい運動や肉体労働からの筋肉ダメージの回復を早めて、筋肉中で直接エネルギー源としても使われます。また、筋肉増強にもつながります。
必須アミノ酸は相互のバランスが大切で、体内でひとつでも不足しているアミノ酸があると、摂取したタンパク質の利用効率が、不足しているアミノ酸の数値に引っ張られて低下してしまいます。
最も不足しているものを第一制限アミノ酸といいます。
つまり、9種類のうちの最も低い数値のものに合わせて全体が低くなってしまい、摂取したタンパク質が無駄になってしまうのです。
【非必須アミノ酸】
非必須アミノ酸とは、一応は体内で合成が可能なアミノ酸とされています。しかし、体内での合成が必ずしも十分とは言えないアミノ酸があり、準必須アミノ酸とされるものもあります。
非必須アミノ酸としては、アラニン、アルギニン、グルタミン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、システイン、アスパラギン、グリシン、セリン、チロシンなどが挙げられます。
身体の中には、タンパク質を構成する20 種類のアミノ酸のほかにもさまざまなアミノ酸が存在しています。
その一つが「遊離アミノ酸」と呼ばれるもので、タンパク質と結合せずに一つひとつのアミノ酸の状態で細胞や血液中などに蓄えられているアミノ酸です。
オルニチンやシトルリンといったアミノ酸は、遊離アミノ酸として私たちの体内に存在します。効果的に摂取するためには、サプリメントなどが推奨されます。